2009.10.28

金の純度

宝飾品、アクセサリーとは切っても切り離せない貴金属
その中でも一番有名なのはもちろん金だと思います。

デパートや専門店でよく目にする表記「24金、18金、10金」についてですが
これは金の純度を表しています。

シルバー、プラチナが1000分率(SV925は92.5%、PT900は90%)で純度を表記するのに対して
金の場合は24分率で割合を考えます。24Kが100%、18Kが75%、10Kが41.6666…% となります。
100%に満たない残りの部分には銀や銅が配合されています。

さて、こんなハタ迷惑な計算方法をわざわざ採用したのは何故でしょうか。
初めて金が使用された紀元前3000年のエジプト文明では現代のような10進数をベースとした数学ではなく
24進数で数学が発達していました。故に昔の計算方法の名残が金に残っているのです。
実は金だけではありません。非常に身近な数字で24進数な物があります、ピンとこられましたか?

そうです、ジャック・バウアーです。
分からない人はTSUTAYAへ行こう。

1日を24時間と定めた文化圏で金の割合を指し示す単位も考えられたとすれば辻褄が合いますね。
とかいいつつ諸説あるらしいのですが。

現在の私達にとってはベーシックな10進数も長い歴史の中で見れば
1つの数学的アプローチに過ぎないわけです。

太古のエジプトでは「おーいファラオ君、この石版28Kに拡大コピーよろしく」
なんて台詞が飛び交ってた可能性もあるわけですね、ないか。